このブログでは、痩せ型の人に向けたボディメイク情報を発信しています!💬
美しい体を作り上げるためには、無駄な体脂肪を削ぎ落とす必要があります。
しかし、ただ体脂肪を落としただけでは、貧相な体になってしまいます。
そうならないためには、筋肉を大きくする必要があります。
つまり、美しい体を作るためには、増量(筋肥大)と減量(除脂肪)の2つを達成しなければなりません。

筋肥大と除脂肪を制するものは、ボディメイクを制します!
除脂肪の方法には、様々なやり方がありますが、今回はケトジェニックを紹介しようと思います。
ケトジェニックは、私も以前実践したことがあり、その時は2週間で体脂肪率マイナス2.3%を達成しました!
その時の様子は、別の記事でまとめていますので、よければそちらもご覧ください!
・ケトジェニックをこれから実践したいと思っている人
・ケトジェニックのメリット・デメリットを知りたい人
なお、ケトジェニックの基礎知識については、以前に別の記事で紹介しているので、そちらをご覧ください!
ケトジェニックのメリット

メリット①:空腹感を感じにくい
ケトジェニックでは、脂質を多く摂取することになります。
脂質は、タンパク質や糖質に比べて消化・吸収に時間がかかります。

つまり、他の栄養素より腹持ちがいいということです。
また、3大栄養素のうち、タンパク質と糖質は1gあたり4kcalですが、脂質は1gあたり9kcalもあります。
他の2つの栄養素よりもカロリーが高いので、満足感が高いです。
さらに、ケトジェニックでは糖質を制限するため、血糖値が安定します。
糖質を通常通り摂取していれば、血糖値が上昇し、その後インスリンの効果により、血糖値が低下します。

この血糖値が低下したタイミングこそ、空腹を感じやすいポイントなのです!
血糖値を安定させることは、空腹の感じ方を緩やかにもしてくれます。
メリット②:食後に眠くなりにくい
食事の後に急激な眠気に襲われる・・・💤
このような現象は、多くの人が経験したことがあると思います。

この現象って、何が原因なの?

実は、これも血糖値が関係しているんだ。
食後の眠気は、以下のようなメカニズムで発生しているよ。
- 糖質を摂取すると、血糖値が上昇する。
- 上昇した血糖値を下げるためにインスリンが分泌される。
- インスリンの影響で血糖値が下がる。
- (インスリンの分泌が多いと、)通常時よりも血糖値が下がり低血糖状態になり、眠気が襲ってくる。
このように血糖値が通常よりも低くなることによって、眠気や倦怠感が発生します。
ケトジェニックでは、糖質を制限するので、このような血糖値の乱高下も起きにくく、食後に眠気に襲われることも少なくなります。☀️
メリット③:脂質を吸収しにくくなる
脂質を摂取すると、体内でエネルギーとして利用されたり、ホルモンなどの材料になったりします。
しかし、糖質を同時に摂取していた場合は、脂質よりも糖質の方が優先的にエネルギーとして利用されます。
そして、余った脂質が体脂肪として蓄えられることになります。😱
ケトジェニックでは、糖質を摂取しないため、脂質の多くは体に蓄えられることなくそのままエネルギーとして利用されます。

これによって、効率的に除脂肪を進めることができます。
ケトジェニックのデメリット

デメリット①:ケトーシスになるまで頭がボーッとする
ケトジェニックのデメリットの1つ目が、慣れるまで頭が働かないということです。

個人的には最大にして最悪のデメリットだと思っています。
脳のエネルギーは、基本的には「糖」です。
しかし、ケトジェニックでは糖質を制限するため、脳は糖をエネルギーとして使えません。
そこで、ケトン体の出番となります。✨
ケトン体であれば、脳でも糖の代わりにエネルギーとして利用することができます。
しかし、ケトジェニックに慣れていない人や、ケト実践中も中途半端に糖質を摂取している人は、なかなかスムーズにケトーシス状態になれないのです。
- 糖質は制限しているので十分な量が確保できていない・・・。
- 一方で、ケトン体は作り慣れていない(または、若干糖質が残っているので、ケトン体を生成しない)
こうなると、脳はエネルギー不足を起こして活動を制限します。

これが、ケトジェニック初期に頭がボーッとする現象の正体です。
車の運転や、注意力を要する作業が求められるお仕事をされてる方がケトジェニックを行う際は、くれぐれも注意してください!
デメリット②:腸内環境が悪化しやすい
3大栄養素のうち、「炭水化物」と呼ばれるものは、「糖質」と「食物繊維」の2つから構成されています。
ケトジェニックでは、「糖質」の摂取を制限することになりますが、多くの場合、「糖質」を制限すると「食物繊維」の摂取量も少なくなってしまいます。
食物繊維は、人体においてエネルギーとして利用はされませんが、腸内環境を整える効果があります。
つまり、ケトジェニックを行うと、食物繊維が不足することによって腸内環境が悪化しやすくなります。
具体的には、便秘や下痢などの症状が出る方もいます。

私はケトを実践しても問題ありませんでしたが、普段から胃腸が弱い人はお気をつけください!
ちなみに、普段から胃腸が弱い方は、ビオフェルミンなどの整腸剤を試してみるのもオススメです!
デメリット③:独特な体臭になる
ケトジェニックでは、脂質を材料としてケトン体を生成しますが、その過程で「アセトン」という物質も産出されます。
このアセトンは、有機溶媒として広く利用されてる物質で、身近なものではマニキュアの除光液などの原料として使われています。💅
アセトンは、体内では代謝されません。
そのため、脂質からケトン体を生成する過程で生じたアセトンは、呼気などから体外に排出されます。
これによって、ケトジェニック中の人の中には体臭や口臭がアセトンの独特な匂いに変わってしまう人もいます。😱

この現象については、お風呂などで汗を多めに出したり、水をたくさん飲むことで予防できるという話もあります。
デメリット④:トレーニング時に力が出にくくなる
ケトジェニックでは、血中の糖質が少なくなることはもちろんのこと、肝臓や筋肉に蓄えられているグリコーゲンも消費されて枯渇します。
体を動かすためのメインエネルギーは糖質ですから、当然筋肉も糖質がメインのエネルギーです。
そのメインエネルギーである糖質(グリコーゲン)が枯渇するので、トレーニングの際は普段よりも力が出ないという人が多いです。
ちなみに、これの対策としては、「トレーニング前にだけ少しの糖質を摂取して、摂取した糖質をトレーニング中に全て使い切る」という方法もあるみたいです。👀

私は、ケトーシス状態から切り替わってしまうことが怖くて、この方法は試せていないです。
余談:「ケトーシス」と「ケトアシドーシス」

「ケトーシス」とは、体内でメインとして利用されるエネルギー源が「糖」から「ケトン体」に切り替わっている状態のことを言います。
ところで、このケトーシスと似た言葉に「ケトアシドーシス」という言葉もあります。

この2つの言葉は何が違うの?

ケトアシドーシスは、「ケトーシス」+「アシドーシス」の合わさった言葉なんだよ。

アシドーシス⋯?
また知らない言葉が出てきた⋯。

アシドーシスっていうのは、血液が酸性寄りになっている状態のことなんだ。
通常の血液のpHは、わずかにアルカリ性優位(pHが7.4前後)の状態で安定しています。
しかし、血液中のケトン体が増加すると、pHが酸性優位になります。
そして、pHが約7.36を下回った状態のことをアシドーシスと呼びます。

それってつまり、体にとってはめちゃくちゃ危険な状態じゃないの!?

確かにケトアシドーシスは危険だけど、健康な人が正しいケトジェニックを行えば危険な状態になることはほとんどないから心配ないよ!
ケトアシドーシスは、多くの場合、糖尿病の方に起こります。
通常であれば、血液が酸性優位に傾くと、体内の水分調整によって適正なpHに戻そうという働きが起きます。
一方、糖尿病の方の場合、体が脱水状態になりやすく、水分調整によるpHを戻す働きが弱くなります。
では、なぜ糖尿病だと脱水状態になりやすいかというと、インスリンが上手く働かないからです。
健康な人の場合、血糖値が上昇するとインスリンが分泌されて血糖値を正常値に戻そうとしますが、このインスリンが上手く働かないのが糖尿病の症状です。
そして、高血糖のまま尿の排泄を行うと、浸透圧の関係から尿として排泄される水分の量が増えます。
このように、糖尿病の人は水分の排泄量が増えやすいので、脱水状態になりやすいのです。

つまり、ケトアシドーシスは、基本的には糖尿病の人に起こる現象だよ!

健康な人がケトジェニックを行っても、ケトアシドーシスになることは基本的には無いんだね!
※なお、上記の内容はケトジェニックの安全性を保障するものではありません。体質には個人差がありますので、ダイエットや食事制限は自己の判断と責任のもと行うようにしてください。
まとめ

今回は、ケトジェニックのメリット・デメリットを紹介しました!
ケトジェニックはデメリットも多いですが、体質にマッチすれば高い除脂肪効果を得られると思います!
冒頭で紹介した「ケト入門①」の記事と合わせて、ぜひケトジェニック実践の参考にしてみてください!
また、この記事をみてケトジェニックに興味が湧いてきたという方は、以下の記事も参考にしてみてください!
この記事では、私がケトジェニックを行う際に、実際に食べていた食材を紹介しています!

かなり具体的なので、この記事を見ればケト生活のイメージが湧きやすいと思います